
さて、あの上泉さんがマグカップを作ったというのを聞いて、私は久しぶりに「マグ」というコトバに目を尖らせたのだけれど、ここはそれ、上泉さんだし、そう思っておそるおそる拝見させてもらった。で、何をかくそう、手に取るうちになじみを見つけるのが楽しくなって、迷ったあげく、丸紋のものを買っちゃった。「えっ、何勝手に買っちゃってんの」と細君。今では遅ればせながらにして、「普段使い」である。自分の変わり身のほうがおそろしい。けれどもこれがじつにいいのだ。「夜明けのコーヒー」、とはいかないまでも、耳に指をひっかけて、温かいスープなんかを膝の上に乗せていると、ここに私が平穏無事で在ることを感謝したくなる。細君曰く、「マグでスープ、だとー」と何を言われようが、今や私の両手は「マグ」を包み込み、体育座りなんかしてじわりと手のひらがあったかくなる感触にぼんやりとしている自分が、きっとこれから寒くなってゆく時期には頻繁に起こりうる私の日常であることは疑う余地もないのだった。青い日の丸、アイラブジャパンのマグカップ。待てよ、そういえばNYの冬はもっと寒いと聞くし、この大きさ、この厚み、そっかそっか、「マグ」とは、カイロみたいにあったまるにはうってつけの道具なのかもしれないな、なるほどよくできてるじゃあないかあ、と「マグ」のフトコロのデカさに納得する今日この頃、なのだった。
おい、そこのひと、ちょっと早いが、私は私なりに冬仕度をしたのだよ、と、細君に言ってやろ、こんど。
このマグカップは、
白磁。磁土といっしょに、作家上泉秀人の制作拠点「青梅」の土を混ぜて拵えてあります。鉄分の具合によって少しだけ「青み」を含ませながら、温かみのある独特な「白」を表現しています。スープにでも、ホットミルクにでも、コーヒーにでも、なーんにでも似合う「マグ」。
商品名 白磁マグカップ
作 上泉秀人(東京都青梅市)
写真、左上から順に
シノギ 小 径 77mm × 高 83mm 次回入荷未定
シノギ 中 径 82mm × 高 94mm 次回入荷未定
シノギ 大 径 87mm × 高 96mm 次回入荷未定
シノギ 丸 径 105mm × 高 89mm 次回入荷未定
面取 中 径 85mm × 高 87mm 次回入荷未定
面取 大 径 87mm × 高 100mm 次回入荷未定
丸紋 線 径 93mm × 高 80mm 次回入荷未定
丸紋 塗 径 82mm × 高 88mm 次回入荷未定
縞一本 径 72mm × 高 80mm 次回入荷未定
縞々 径 85mm × 高 94mm 次回入荷未定
※ 手仕事ですので、サイズ・絵付け・色味に個体差があります。
ご了承くださいませ。
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