東青山


〇 プジョー社コーヒーミル「G1」

2011. 3. 17  [日用品]
 

プジョー社のコーヒーミルG1

 プジョー「G1」


 クルマでもない、自転車でもない、プジョー製のコーヒーミルのこと。
 プジョーは昔、フランスの東部、スイス国境付近に位置するフラッシュコンテ地方で粉挽き業を営んでいました。1812年、ジャン=ピエールとジャン=フレディリック兄弟が、家業である製粉場を製鋼所に改造し、帯鋼(帯のように延ばした鋼材のこと。普段はコイル状に巻かれていて電気器具や部品に使われる。帯鉄。)の製造を開始します。当初は粉挽きと同様に、水車を動力源にして鋼材を加工していました。そこから、斧、鋸、鉋などの大工道具や、剃刀、時計のゼンマイなど、生活に欠かすことのできない金物類を次々と世に送り出します。そして1840年、金物加工の技術をさらに発展させ、コーヒーミルの製作に着手。試行錯誤の末、二重螺旋構造の臼を発明し、ミルはプジョーの看板商品となります。これら金属加工の技術が礎となり、のちの自転車や自動車の開発へとつながっていくのです。
 型番「G1」は、1950年、プジョー社創業百周年記念に作られた手動式ミルです。すべてはミラー(miller。水車屋、製粉業のこと)から始まった、現プジョーの原点を垣間見ることのできる逸品です。
 

 このコーヒーミルは、

1、金物加工 把手の握り以外はすべて金属で作られています。頑丈でかつ細密な作りは、60年以上たった今でも緩みのない完動品です。
2、二重螺旋臼方式 過度に力を加えることもなくハンドルを回せば、豆は難なく下部へと導かれて、スムーズに挽くことができます。
3、簡単分解 ハンドルを止めたナットから、順に七つのパーツにバラすことができます。香りを扱う日用品なので、定期的に掃除ができるように誰にでも分解可能なシンプルな構造になっています。使い手にやさしいプジョーの技術が伺い知ることのできる大きな特長です。
4、調整方法 ハンドルの付け根にある星形のネジを回すことで豆の挽き具合を調整します。

 商品名 プジョー社コーヒーミル「G1」
 容量  コーヒー豆 約 50 g
 寸法  幅 190 mm × 奥行 100 mm × 高 157 mm
 重さ  約 680 g
 素材  鉄(把手部分のみ、木)
 製造  les fils de peugeot freres
 型番  G1
 年式  1950ー1952
 価格  33,000 円~(コンディションによって異なります)

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